園舎を取り囲む木々から蝉時雨が降り、わたし達の耳を楽しませてくれます。
くぬぎの幹には、我がすみかとばかりにカブトムシやクワガタが悠々としたその姿を表し、
山から流れくる沢には、カワニナ、サワガニ、ザリガニなどが生息します。
夜になるとゲンジホタルが宵闇に光を灯します。

立ち並ぶ木々から落ちてきた、たくさんの木の実はままごとのご馳走になったり、製作の材料になったり…
子ども達は、自然物を使って存分に遊び込みます。
葉っぱのお皿、木の実のごはん、小枝のお箸、ネックレスや髪飾りなど...自然の中の遊びは無限大です。

子ども達の遊び哲学が発揮されます。

冬の里山は、澄み渡る空気と森の静けさに包まれます。

子ども達は、冬の寒さを味方に、「氷、霜柱、雪、木枯らし」と共生し、五感が研ぎ澄まされていきます。

自然事象や自然物の中でいろいろな環境に触れ、直接体験をし、学びを深めていきます。

子ども達と自然が、常に共存する。そんな保育環境でありたいと願っています。